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コロナの間に
2023年6月20日
修学旅行に外国人旅行、それに個人や仲間のグループとみられる旅行も見かけるようになったが、コロナ前と比べて減ったな、と感じるのがいわゆる「旗降りツアー」と呼ばれる募集団体ツアーである。
かつては東京駅八重洲口や東京都庁地下駐車場など集合ポイントは毎朝各種旗の下の集まる胸にバッジを付けたシニアでぎっしり埋まっていた。
コロナによるライフスタイルの変化が旅に対する考え方を変えたということもあるのかもしれない。
私は別の仮説を立てている。
それは戦後のベビーブーム世代がコロナの期間にほとんど全員後期高齢者年齢に達して、シニア向けのレジャーのボリュームが盛りを過ぎたのではないかということだ。
私が「GS世代」という造語を本で発表したのは2010年、「GS世代」とは黄金の60代、ゴールデンシクスティーズということだ。団塊の世代が60代に入り、リタイアしてようやく自分の時間と退職金を得たことから向こう十年あまりは、旅行や趣味などへの消費が上向くだろう、しかし彼らが75歳になり後期高齢者となる2025年くらいには、この消費は峠を越える、と予想した。
後期高齢者の10人に1人は老人施設に入るし、元気な人も行動範囲が狭くなり、一度転んだりするとたちまち家に引きこもりがちになってしまう。そうなれば衣料品や宝飾品などの需要も落ち込んでゆく。
「GS世代」をゴールデンセブンティーズにさせるための取り組みが必要であると、「GS世代研究会」を組織したのが2011年で、もうそれから12年がたつ。
そこにコロナが重なった。
「GS世代」は巣ごもりを余儀なくされ、後期高齢者になる前から早くも外出習慣がなくなってしまった。いまさらポストコロナと言われても、もう気分が萎えていないだろうか。
とくにコロナの期間旅行会社のツアー広告が皆無となり、それらを見る習慣も消えた。またシニア層で最も関心が高かったのがクルーズ船旅行であったのに、コロナ最初の悲劇があの「ダイヤモンドプリンセス号」で起こったことがトラウマになってしまったようで、クルーズ人気は完全に消えてしまった。
こう考えてくると、シニアのグループツアーに代表される「アクティブシニア向け需要」を今後どう切り開くかはかなり難しい状況にあると見たほうが良いのではないだろうか。
コロナウクライナは10年 西村晃
2023年6月 7日
ロシアとウクライナの戦争はウクライナ側をNATOや日本が支援することにより、ウクライナが負けて終焉する可能性は考えられなくなっている。
さりとてウクライナが攻め込み、たとえモスクワを制圧するほど攻め込んでもロシアは広い国土を逃げて逃げて決して降参とは言わないはずだ。
かつてナポレオンやヒットラーの戦いに耐え抜いたように反転攻勢を信じる国民だ。
つまりこの戦争は終わらないということだ。
唯一可能性はロシアの内紛だろう。
また長期間の戦いの後停戦しても、ロシアの西側への憎しみは消えないし、ウクライナも同様だろう。
そしてロシアはたとえ今回失敗しても数百年後にクリミア半島をいつかロシア領にして見せる、バルト三国だってもともとはうちのものなのだというピョートル大帝以来の領土的野心は消えない。
再び軍事力強化に走るはずだ。
それを見ている中国や北朝鮮のことを考えると暗くなる。
4年前私はコロナは全治5年と言った。
最初は半年で収束という意見が大勢だった。
すでに4年目、観光客や日常の消費者活動は戻りつつあるとはいえコロナ融資焦げ付きの倒産拡大などもあるし、国民がマスクを外して普通の暮らしに変えるにはあと一年、つまり5年の時間は必要だったと思う。
そしていま「コロナウクライナは全治10年」と言い方を変えている。
いや、この10年でも地球から災厄が消えるにはまだ時間は足りないとみる。
つまりインフレ要因、資源枯渇要因などは当面消えることはないということだ。
それを踏まえて経営にあたるべきだ。